■2004年6月16日(水) 12ヶ月健診
昼からカノンちゃんの12か月健診へ。
りんちゃんも連れていくので、ちょっと大変だ。

問診票を書いて順番を待っていたら、病院で一緒だったママに会った。
カノンちゃんと同じ日に生まれた女の子のママ。
4か月健診以来だ。
カノンちゃんはまだハイハイしないのよ〜って話をしてるうちに呼ばれる。
保健婦さんと面談。
カノンちゃんの経過をお話する。
この保健婦さんAは感じのいい人で、一生懸命問診票に私の言うことを書き込みつつ話を聞いていた。
離乳食なんかの指導を軽く受けてから、測定のところへ移動。
カノンちゃんをおむつだけの状態にして体重計の前へ行ったら、つかまり立ちしてのるタイプだったので「まだ立てないんですけど」と言うと、そこにいた保健婦さんBは「いーよいーよ、おすわりで。ハイハイはできるのよね?」とサラリと聞いてきた。
問診票見ろよ、と思いながら「いえ、まだできません」と答える。
するとBは眉間にしわを寄せ「そうなの?ハイハイのやり方を教えてもらっとく?」とよく分からない質問をしてきた。
「はぁ…」とあいまいに答えているうちに、身長測定。
Bは何度も測り直し「67.4だねぇ」と首を傾げ、記録係の保健婦さんCとボソボソ話す。
「ちょっと小さいねぇ。…まぁとりあえずそこの人にハイハイのやり方教えてもらって」とBは私を保健婦さんDのところへ連れていった。
Dは個人面談を担当している保健婦さんの一人で、私が行った時はまだ別のママとの話し中だった。
BはDに「ちょっと…」と呼び掛け、そのあとをひそひそと耳打ちした。
その態度になんだかムカつく私。
他のママに聞こえないように配慮したつもりだろうか?
「ハイハイがまだなんだって。指導お願い」
程度の台詞だと思う。
確かに大声で言う必要は無いかも知れないが、別に隠すようなことでもない。
ヒソヒソ耳打ちする様子の方が、周りのママには奇異にうつったのではないだろうか。
別のママとの面談が済んだDと話し始めた直後、りんちゃんがやってきて「おしっこ!」
Dは「(カノンちゃんは)見てるから行ってきて」と言ってくれたので、りんちゃんとトイレへ。
急いで戻ってくるとカノンちゃんが大泣きしていた。
「この子、ハイハイの練習以前に下半身の力がまだ全然無いね」と、うつ伏せのカノンちゃんの足の裏に手を当てつつ「ほら、全然蹴らないでしょ?」と言う。
そんなことアナタに改めて言われなくてもわかってるんだけど…。
「ええ、そうですね」
「だからね、ほらこーやって、足の裏をマッサージするの。あら!ここ腫れてるわね、ホラここ」
確かに土踏まずのかかとに近い方の部分がポコンと出ている。
「ここはね、膀胱なの。で、ここが腎臓。この子おしっこちゃんと出てる?膀胱とか腎臓のあたり、弱いよ」
…はぁ???
ちなみに今確認すると、私も同じところが腫れている。
そっか〜私って膀胱が弱いんだぁ〜。へぇ〜。ちーとも知らなんだ。
「で、この小指のとこもよくマッサージして。ここはね、便秘」
脱力する私。
「ここが腰ね。あとこのふくらはぎの筋のとこも大事よ」
そうですか。
「この辺もなんだか固いわねー。これじゃ病気にもなるわよ」
病気ってなんの病気でしょう。
「それから背中も。背骨の横から気を入れるのね」
気…?
この人ホントに保健婦さん?
気功術かなんかの術師じゃなくて?
そのあとも気功師はいろいろ話していたが、書く必要を感じないので割愛。
問診票を見ていないので、リハビリに通っていることを話したが、そんなものより私のやってることの方が正しいのよっ!と信じて疑わない人だった。
もともと出来るカノンちゃんの寝返りを見て「ほら今ちょっと触っただけでこんなに動けるようになったでしょ」と言ってのけた。
もう驚きを通り越して呆れ果てるしかなかった。

それから医師による診察。
一応一通り診察していたけど、パラシュート反射を見る時の子どもの扱いなんかが「慣れてません」って感じでおよそ信頼に足る雰囲気ではなかった。
「今、通院されてるんですよね。そのまま通って下さい」
『要観察』にマルを付け、医師のアシスタントの保健婦さんEが、準備はしてなかったけどありました〜といった様子でどこからか持ってきた『管理中』というスタンプを押し、診察は終了。

ほとんどの子どもが健診を終えて帰っており、ガランとした部屋でカノンちゃんに服を着せながら、今日は何をしに来たんだろうなぁ…と虚しい気持ちになる。
部屋を出ようと靴を履いていたら、帰り支度を終えて白衣を脱いだ気功師にポンっと肩を叩かれた。
「マッサージ、続けてね☆」
アハハハハ…(脱力)

りんちゃんが再び「おしっこ!」と叫び、慌ててトイレへ。
どこかに寄る気にもなれず、そのまま帰宅。


カノンちゃんはたまたま早く専門医を受診する機会があった。
でもこれが健診の現状なら、もし6か月健診で引っ掛かっていなかったら、どうなっていたんだろうか?
カノンちゃんと同じような子どもがいて、まだ発達の専門医の診察を受けていなくて、今日あの気功師に会ったママが居たかも知れない。
なんだか憂鬱になる健診だった。

母子手帳をよく見ると、今日の健診は市が直接行なっているのではなく、某団体に委託しているようだ。
1歳半健診は市が直接行なっている。
1歳半に期待しよう、うん。