■2004年6月1日(火) リハビリ(食事)洗濯を済ませてからカノンちゃんのお弁当を作っていたら、すっかり遅くなってしまった。今日のリハビリは11:20〜だ。 なのに家を出たのは11:15。 家から病院までは、車で10分弱。 どう考えたって遅刻である。 大慌てで出かけたので、車のドアを開けるためにりんちゃんをドアにぶつからない位置に立たせたら、りんちゃんはよろけて転んでしまった。 ちゃんと立たせないうちに手を離してしまったのだ。 ごめんよ〜りんちゃん。膝、スリむいちゃったね。 病院に着くと、いつものリハビリ室ではない小さいお部屋に案内された。 カノンちゃんを豆椅子に座らせて、高さを調節してテーブルがセッティングされる。 今日は見学の理学療法士候補生(?)が2人も居て、なんか見られてる〜!とイヤな顔をするカノンちゃん。 しかし用意してきた離乳食を出してひとくち食べさせると「あ、ゴハン?」という感じで、急に落ち着いた。 そこで理学療法士さんの指示が入る。 今、カノンちゃんはお母さんがゴハンを口に入れてくれるまで、ただ待っている状態。 今後カノンちゃんが自力で食事をするように促していく最初の一歩として、積極的に食事をしてもらうように働きかけていく必要がある。 まずは、カノンちゃんのおクチのちょっと手前でスプーンを止める。 カノンちゃんの方から、顔を近付けてきてパクッとしてもらうためだ。 これは割とあっさりこなすカノンちゃん。 次に、カノンちゃんの前にお皿を置いて、ゴハンをスプーンですくい、そのスプーンをお皿に置く。 カノンちゃんは私の顔を見て、なんでくれないわけ?と怒る。 自分でスプーンを取りに来てごらん〜とスプーンに注意を向けるように誘っていると、カノンちゃんが手を伸ばしてきた。 スプーンはつかめても、クチに入れる前にスプーンを捨ててしまったり、うまくクチに入らず怒ったりする。 カノンちゃんの腕の動きは、余分な力が入ってわきが閉まり、肘が前に出ないので、スプーンの先がまっすぐクチの方を向かないのだ。 そこでカノンちゃんがスプーンを持ったら、すかさず腕の動きをフォローして、腕の向き、動く方向などを正しい方へ誘導するのが私のお仕事。 カノンちゃんは、スプーンは持つけれど、私がその手に触れると「あ、ママやってくれるのね」と、さっさとスプーンを離してしまうので、ここはちょっと苦戦。 それでも何度か成功させるうちに、カノンちゃんがスプーンを握っている時間が長くなる。 とりあえずクチに入るまでは握っているようになってきた。 食べ物をクチに入れると、途端にスプーンが不要なモノになるらしく、パッと離してしまうのだった。 これをお皿に置いたり、ママに渡してくれたりするようになるといいですね〜と言われるが、今日はそこまでは無理。 苦労はしたものの、このリハビリの間に、カノンちゃんはスプーンを繰り返し自分でクチに運べるようになった。 やらせていなかっただけで、ホントはこんなにもできるんだな〜とびっくりした。 「おかあさん、赤ちゃんおせんべいみたいなもの、今持ってませんか?」 「いや〜今日は持ってないんですけど…」 「じゃぁちょっと待ってて下さいね」 戻ってきた理学療法士さんの手にあったものは…ルマンド だった(汗) いや、あの、それってチョコレートついてるんですけど…(滝汗) 「ごめんね〜こんなのしかなくて〜、ちょっと月齢的にはあげちゃいけないようなお菓子だけど、今日だけだから」 カノンちゃんの前に出すと、カノンちゃんはすぐにガシッとつかんでクチに持っていった。 最初はなめていただけだったが、上手にカジカジし始め、あっという間に手で持っている位置まで食べてしまった。 理学療法士さんに上手だね〜とほめられて、なんだか嬉しいカノンちゃん。 ママも嬉しい。 が、そこからどうやって食べたらいいのかわからない。 ちょっとずらして持たせてあげると、また握っている位置までは食べられたが、そのあとは捨ててしまった。 ま、上出来だよね。 全般的に咀嚼に関してはとても上手で、クチの中の感覚も「これはちょっと固いから噛んだ方がいいな」とか判断できるようなので、とてもイイ、ということだった。 「スプーンを持たせて自分で食べさせるのは、毎回ずーっとやっていたら、一日中食事をしているようなことになってしまうので、初めの5分でいいです。朝忙しかったら昼と夜の2回だけでもかまいません。続けてやってみて下さい」 次回の予約をし、食事の続きをここでしていってもらっていいですよ〜と理学療法士さん&見学の方々は退室。 カノンちゃんにゴハンの続きをあげつつ、りんちゃんにも持参したおやつのラムネなんかを食べさせて、1時頃にようやく病院を出る事が出来た。 |